世界的に認められている飲泉療法と炭酸泉療法
ヨーロッパ諸国の温泉保養地(指定)では医療と密接に結びついた温泉療養施設となっているのが通常で立派な飲泉所を完備していて、「温泉を飲む」という療養方法は、入浴と平行して、一般的で盛んに行われています。湯治客達は源泉を温泉療法医の元で治療が実施され一人一人各人の症状に合わせて、適切な飲泉方法の指導をうけ、処方によって薬代わりに飲んでいます。ドイツでは野菜を食べるのと同効果が飲泉に期待できるとされています。温泉水はモ飲む野菜モなのです。我が国、火山国の日本では温泉は古くから親しまれてきており、医師が少なかった時代は温泉が療養の場として大きな役割を果たし、多くの病者を治療した。医学的にも認められた飲泉療法の歴史が我が国にも存在していたので、特に炭酸泉などは「霊泉」といわれ、薬効が高いものとして珍重されたほか、嗜好飲料として飲まれることもあった。
一方、「炭酸泉の温泉治療学研究の先進国」ドイツでは医師の診断及び処方箋がないと入れない「温泉治療(薬湯)」なのです。炭酸泉による治療施設や専門のクアハウスまで存在し健康保険が適用されるなど、信頼性が高い『療養泉』として定義されています。元来、『療養泉』は健康維持、病気治療などの医療目的で研究され、世界的には伝統的な医療法として広く活用されてきました。昨今では、スキンケアやヘアケアなど美容の手段として利用されています。天然の炭酸ガスを多く含んだ天然炭酸泉が多く湧き出すドイツでは、多くの皇帝・皇妃が健康維持のために、夏王室・貴族、著名人などの保養&夏の避暑地と知れ渡り、世界有数の社交の場になっていた歴史がある。ナポレオン1世、大英帝国女王兼インド女帝、ブラームスやショパン等芸術家や著名人が訪れ、古代ローマ帝国時代軍によって浴場を作って大いに繁栄した。
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